Q.妊娠に気がつくまでほぼ毎日お酒を飲んでました。赤ちゃんに影響はあるのでしょうか?

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Q.妊娠に気がつくまでほぼ毎日お酒を飲んでました。赤ちゃんに影響はあるのでしょうか?

A.アルコールは適量であれば、基本的に1日で代謝されます。ですから、妊娠前の飲酒が赤ちゃんに影響を与える心配はありません。

もともと胎盤には有害な物質をブロックして赤ちゃんに届かないよう働く機能があります。ただ、アルコールの分子は非常に小さいため、赤ちゃんに届いてしまうのです。

そのため、日本酒なら3合、ビールなら大ビン3本以上といった量を常飲すると、胎児性アルコール依存症や知能の発育トラブルがある赤ちゃんが生まれる可能性も出てきます。

アルコールの分解能力(無毒化)や胎児への影響は個人差があります。そのため妊婦の1日の飲酒量・アルコール量による安全性を担保する基準は設けられません

ですので、妊娠中はお酒をやめましょう。

妊娠中のお酒が良くない理由

胎児に胎児性アルコール症候群(Fetal alcohol syndrome:FAS)」が起きて身体機能や成長に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

また「アルコール関連神経発達障害(Alcohol-related neurodevelopmental disorder:ARND)」や「アルコール関連先天異常(Alcohol-Related Brain Damage:ARBD)」が起こる可能性もあります。

胎児性アルコール症候群(FAS)とは
妊娠中の飲酒で流産や死産、さらにアルコールで胎児が先天性異常を起こす可能性が高まること

妊娠中の飲酒となれば、アルコールは血中に溶け、胎盤を通して赤ちゃんへと運ばれます。

胎児性アルコール症候群を患って出生した赤ちゃんには以下の症状がみられます。

1.子宮内胎児発育遅延ならびに成長障害
2.精神遅滞や多動症などの中枢神経障害
3.特異顔貌、小頭症など頭蓋顔面奇形
4.心奇形、関節異常などの種々の奇形

飲酒、喫煙と先天異常|日本産婦人科医会

アルコール関連神経発達障害(Alcohol-related neurodevelopmental disorder:ARND)とは

胎児は発育遅延や成長障害だけでなく、神経障害・知的障害や胎児奇形を伴って産まれる可能性があります。

アルコール関連先天異常(Alcohol-Related Brain Damage:ARBD)とは

胎児性アルコール症候群の赤ちゃんは目が小さい、鼻の下の溝がない、唇が薄いなどの顔つきの特徴も持っています。

妊娠中アルコールをちょっとだけ飲むのもダメなの?

アルコール摂取量に安全基準はない

日本産婦人科医会・先天異常委員会委員の医師によると、「これ以下の飲酒量であれば胎児に影響がない」という安全量は確立されていない。」とのことです。さらに、妊娠初期の器官形成期では特異顔貌や種々の奇形が生じ、妊娠中後期では胎児発育遅延や中枢神経障害が生ずる。したがって妊娠全期間を通じて影響がある。と述べてます。

妊娠期間はわずか10か月、子供にとっては生まれてからの人生、一生を左右する大切な時期です。お腹の赤ちゃんが安全にすくすく育つ環境を作っていきましょう。

 

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